
【ROI最大化】BtoBマーケティングイベント協賛のメリットを徹底解説!【セミナー/ウェビナー】
BtoBマーケティングにおけるイベント(セミナー/ウェビナー)協賛とは?
BtoBマーケティングの世界では、オンライン施策だけでは限界があると感じている企業が増えています。
デジタル広告のクリック率は年々低下し、メールの開封率も頭打ち。そんな中、注目を集めているのが「イベント(セミナー/ウェビナー)協賛」という手法です。
業界展示会やカンファレンス、ウェビナーなどに協賛することで、質の高い見込み顧客と直接つながれるチャンスが広がります。ただし、協賛には相応のコストがかかるため、「本当に効果があるの?」「どんなメリットがあるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、BtoBマーケティングにおけるイベント協賛の基本から具体的なメリット、ROIを高めるイベントの選び方まで、実践的なノウハウを丁寧に解説していきます。
なぜ今、BtoBマーケティングでイベント協賛が重要なのか
デジタルマーケティングが普及した今でも、アナログ的な施策であるイベント協賛が注目される理由は 「信頼関係の構築スピード」にあります。
オンライン広告では到達が難しい意思決定層と、リアルまたはライブ形式で接触できる可能性があり、接触できた場合には商談に進めることも少なくありません。
さらに、イベント協賛には以下のような強みがあります。
- 自社課題に合ったテーマを選ぶことで、的確なリードを獲得できる
- オンライン開催でもリード情報や行動履歴を取得できる
- 登壇・講演枠を活用して専門性を訴求できる
営業活動のDXが進む中で、 リアルとデジタルを融合させた協賛戦略こそ、リード獲得の効率を大きく高めるカギといえるでしょう。
BtoBマーケティングにおけるイベント協賛には、目的やターゲットに応じて複数の形式があります。
代表的なのは 「展示会」「セミナー・カンファレンス」「ウェビナー」「ラウンドテーブル」の4つ です。それぞれ、リード獲得・ブランド認知・関係構築などに強みがあります。どの形式を選ぶかで得られる結果と成果は大きく変わります。
- イベント形式別の比較表
下表は、主なBtoBイベント形式における各要素を比較したものです。
目的別に適した形式を選ぶことで、ROIを最大化することができます。
イベント形式 | 主な目的 | 特徴・内容 | メリット | デメリット | 向いている企業 |
|---|---|---|---|---|---|
展示会・見本市 | 認知拡大・新規リード獲得 | 大規模リアル会場で製品・サービスを直接紹介 | 商談化率が高い/短期間で多数接触 | コスト・人員負担が大きい | 製造業・ハードウェア系・ SIerなど |
セミナー・ | 専門性訴求・ブランド強化 | 登壇・資料配布・記事掲載を通じて知見共有 | 信頼性・専門性を | 即時商談にはなりにくい | SaaS・IT・コンサルはじめ全業界/業種 |
ウェビナー | 効率的なリード獲得 | 低コストで全国から参加可能/データ取得が容易 | MA連携でナーチャリングに最適 | 熱量が低く離脱率が高い | SaaS・IT・コンサルはじめ全業界/業種 |
ラウンドテーブル | キーパーソンとの | 少人数制で経営層・意思決定者と対話 | 深い関係構築が可能/ | リード数が限定的 | 高価格帯サービス・ |
BtoBマーケティングでイベント協賛を活用する5つのメリット
イベント協賛には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、多くのBtoB企業が実感している5つの主要なメリットについて詳しく見ていきます。単なる費用対効果ではなく、中長期的な顧客関係を育てるための投資として捉える視点が重要になります。
- メリット1
質の高い見込み顧客(リード)を効率的に獲得できる
イベント協賛の最大のメリットは、何といっても 「質の高いリード獲得」です。
イベントに参加する人たちは、その業界やテーマに関心があり、何らかの課題を抱えているケースがほとんど。つまり、すでにある程度ターゲットがセグメントされた状態です。これはウェブ広告のように不特定多数にアプローチするのとは大きく異なります。たとえば、製造業DXやセキュリティなど特定領域に特化したセミナーなら、ターゲットとしている業界かつ課題意識の高い企業担当者と出会える可能性高いといえます。
また、オンラインイベントの場合は、来場者の視聴履歴やアンケート回答を通じて詳細な行動データが取得できます。これにより、スコアリングを活用した質の高いフォローも実現可能です。
施策 | 特徴 | 期待できる成果 |
|---|---|---|
展示会協賛 | 直接接触が可能 | 高い商談化率 |
ウェビナー協賛 | 行動履歴が可視化 | ナーチャリング効率化 |
- メリット2
ターゲット企業のキーパーソンへ直接アプローチできる
BtoBでは意思決定層への接触が成果を左右します。
イベント協賛では、普段の営業活動ではつながりにくい部長・役員クラスの参加者と自然に会話できる機会が生まれます。
特に、基調講演後のパネルディスカッションやラウンドテーブル型のイベントでは、登壇・交流を通じて自社の専門性を印象づけやすいのが特徴です。
- 社名・肩書き付きの来場者リストを取得できる
- イベント後の個別フォローや打ち合わせ提案につなげられる
- 自社営業との連携により、リードから商談化までをスムーズに進められる
このように、協賛は単なる露出施策ではなく、 ターゲット企業の“人”と関係を築く営業チャネルとしても活用できます。
- メリット3
企業やサービスの認知度・信頼性を向上させる
BtoB市場では、知名度や信頼性が購買決定に大きく影響します。特に高額な製品やサービス、長期契約を伴う場合、 「聞いたことがない会社」よりも 「どこかで見たことがある会社」の方が圧倒的に有利です。イベント協賛は、この「接触頻度」を効率的に高める手段として優れています。イベント会場やウェブサイトでのロゴ掲載、パンフレットへの広告掲載、講演登壇など、複数のタッチポイントで自社の存在をアピールできるためです。
さらに、登壇機会を得れば、自社事例やノウハウを通して専門性を訴求できます。
また、 協賛によって生成される記事広告やレポート掲載など、イベント後の二次露出もブランディング効果を拡大させます。
項目 | 効果 |
|---|---|
主催団体の信頼性 | 企業ブランドの権威付け |
登壇・掲載露出 | 専門性の訴求 |
記事二次利用 | 認知の持続 |
- メリット4
既存顧客との関係を強化し、エンゲージメントを高める
イベント協賛は新規顧客だけでなく、既存顧客との関係強化にも効果的です。
自社が業界の発展に寄与している姿勢を示すことで、 「信頼できるパートナー」という印象を醸成します。
たとえば、既存顧客をイベントに招待したり、自社講演に登壇してもらうことで、関係性の深化にもつながります。
- 顧客ロイヤルティの向上
- 契約継続・アップセルのきっかけ創出
- ブランド共感による口コミ・紹介の増加
このように、協賛は短期的なリード獲得だけでなく、長期的な顧客関係構築にも寄与する施策です。
- メリット5
業界の最新トレンドや競合の動向を把握できる
意外と見落とされがちですが、イベント協賛は 「マーケットインテリジェンス」を収集する絶好の機会でもあります。
業界イベントには、競合他社も出展していることが多く、彼らのブース展示や講演内容から、新製品の動向や戦略の方向性を読み取ることができます。
もちろん、露骨に競合調査をするのはマナー違反ですが、一般の参加者として他社ブースを訪問し、どんなメッセージを打ち出しているか、どんなデモを見せているかを観察することは、非常に有益な学びになります。
観察対象 | 得られる示唆 |
|---|---|
登壇テーマ | 市場の注目分野 |
出展企業 | 競合の戦略・強み |
来場者の関心 | 顧客課題の最新傾向 |
失敗しない!ROI(費用対効果)を高める協賛イベントの選び方
イベント協賛にはそれなりのコストがかかるため、 「どのイベントに協賛すべきか」の判断は非常に重要 です。
間違った選択をすると、予算だけが消費されて成果が得られない、なんてことにもなりかねません。
ここでは、費用対効果を最大化するための協賛イベントの選び方について、 3つの重要ポイントを解説します。
- ポイント1
自社のターゲット層とイベント参加者が一致しているか
イベント選びで最も基本的かつ重要なのが、 「参加者が自社のターゲットと合っているか」という点です。
いくら参加者数が多くても、自社の商材に関心のない層ばかりではROIは上がりません。
主催者が提供する過去の来場者属性や業種構成を確認し、ターゲットがどれだけ含まれているかを見極めましょう。
チェック項目 | 内容 |
|---|---|
来場者属性 | 業種・職種・役職構成 |
商談ニーズ | 具体的な課題や関心テーマ |
主催実績 | 主催実績 |
マーケティングと営業の両視点で、リード獲得の質を担保できるかを判断することが大切です。
- ポイント2
イベントの形式と規模は目的に合っているか
イベントの形式(展示会・セミナー・ウェビナーなど)によって得られる成果は異なります。
新規開拓を狙うなら展示会、特定テーマの専門性訴求ならカンファレンスやウェビナーが向いています。規模の大きさも一概に良し悪しではなく、自社リソースと目的のバランスで決めるのがポイントです。
- 大規模展示会:認知度向上・新規開拓向け
- 中規模セミナー:専門性訴求・顧客育成向け
- 小規模ラウンドテーブル:キーパーソン接点・深耕営業向け
目的に応じた 「規模×形式」 の選定が、ROI最大化への第一歩です。
- ポイント3
協賛プランの内容と費用対効果を見極める
最後に重要なのが、プラン内容の見極めです。協賛には複数のランク(例:プラチナ/ゴールド/シルバー)がある場合が一般的で、得られるリード数や露出メニューが異なります。
費用だけでなく 「1リードあたりの単価」 や 「二次利用できる素材の有無」など、総合的に判断することが大切です。
比較項目 | チェックポイント |
|---|---|
提供リード数 | 保証数・質の高さ |
露出メニュー | 登壇枠・記事掲載など |
成果活用 | レポート・動画などの再利用可否 |
単発の成果だけでなく、マーケティング資産として活かせる施策を選ぶと、長期的なROI改善につながります。
- 事例紹介
ビジネス+ITのイベント協賛で成果を上げた企業の取り組み
実際にビジネス+ITの主催するイベント企画への協賛プランを活用し、成果を上げている企業事例をご紹介します。
リアルセミナー協賛でDX人材育成ニーズの顧客を大量獲得した
パーソルホールディングス
「はたらいて、笑おう。」を掲げるパーソルホールディングスは、人材派遣や転職支援を手掛けるパーソルグループの中核企業です。
同社マーケティング部門は、人事・総務部門の顧客リードは豊富にある一方で、 DXやAI人材育成に関心の高いIT部門・DX推進部門への接点不足が課題でした。
そこで注目したのが、ビジネス+IT主催のリアルイベント「DX&AI Forum」。
グループ会社パーソルイノベーションが提供する「TECH PLAY ACADEMY」をテーマに講演+ブース出展で協賛し、 IT/DX担当層への認知拡大と商談創出を狙いました。
成果
- 東京会場では54件の商談・27件の二次商談につながり、3都市合計で133件のアポイントを獲得。
- 来場者の多くが講演後にブースへ立ち寄り、「リアル接点による意欲の高いリード」を多数獲得しました。
- 提供リストのデータ品質も高く、ほぼ加工不要でインサイドセールスを即展開。
結果的にCPA(顧客獲得単価)も低く抑制できました。
成功要因
- IT・DX層が集まるイベントを的確に選定
- 講演+ブースの複合アプローチ
- リアル開催による高関心層との接点
- 提供リードを活用した電話フォロー
- 獲得リードをグループ各社へ適切に振り分け
担当者は 「23年度で最もニーズを拾えたイベント」と評価し、特に「データ整形不要で即活用できるリードリスト品質」が大きな利点だったと語っています。
パーソルホールディングスの活用事例詳細はこちら
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- まとめ
イベント協賛を戦略的に活用し、マーケティング成果を最大化しよう
BtoBマーケティングにおけるイベント協賛は、単なる広告ではなく「顧客との信頼関係を構築するための投資」です。
リード獲得・認知拡大・関係強化のすべてを1施策で実現できる点は他にありません。
重要なのは、目的に合ったイベントを選び、協賛内容を戦略的に設計すること。
効果測定とナーチャリングを組み合わせることで、ROIを最大化できるでしょう。
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