
DX銘柄2026が発表【全49社一覧】──“選ばれる企業”に見るDXの現在地と勝ち筋
経済産業省、東京証券取引所、情報処理推進機構(IPA)は、「DX銘柄2026」を発表しました。
本制度は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて企業価値向上を実現している上場企業を選定するもので、日本企業のDX成熟度を測る重要な指標となっています。
2026年は、
・DXグランプリ:3社
・DX銘柄:27社
・DX注目企業:17社
・DXプラチナ企業:2社
が選出されました。
本記事では、全49社の一覧に加え、DX銘柄とは何か、選定基準、業種別の特徴、前年との違いまで整理します。
→3分で全体像を理解できる構成です。
目次[非表示]
- 1.DX銘柄2026の企業一覧(全49社)
- 2.DX銘柄とは?制度の概要と選定の考え方
- 3.「DXグランプリ/銘柄/注目企業」の違いとは
- 4.DX銘柄の選定基準とは?評価されるポイント
- 5.DX銘柄2026に選ばれた理由とは?評価される企業の共通点
- 6.業種別事例に見るDX銘柄2026の特徴 ─ 製造・電機・金融の存在感
- 7.前年との比較から見るトレンド─ 継続企業と新規企業の動き
- 8.DX銘柄から読み解くビジネストレンド
- 9.よくある質問
- 9.1.Q. DX銘柄とは何ですか?
- 9.2.Q. DX銘柄の選定基準は?
- 9.3.Q. DX銘柄に選ばれるメリットは?
- 9.4.Q. DX銘柄とDX認定の違いは?
- 10.まとめ
- 11.この筆者の関連ブログ
DX銘柄2026の企業一覧(全49社)
DX銘柄2026に選定された企業は以下の49社です。
グランプリ・銘柄・注目企業・プラチナ企業に分かれています。
DXグランプリ企業
証券コード | 法人名 | 業種 |
|---|---|---|
5108 | ブリヂストン | ゴム製品 |
9962 | ミスミグループ本社 | 卸売業 |
8316 | 三井住友フィナンシャルグループ | 銀行業 |
DX銘柄2026
証券コード | 法人名 | 業種 |
|---|---|---|
2503 | キリンHD | 食料品 |
3407 | 旭化成 | 化学 |
4452 | 花王 | 化学 |
4901 | 富士フイルムHD | 化学 |
4502 | 武田薬品 | 医薬品 |
4507 | 塩野義製薬 | 医薬品 |
4519 | 中外製薬 | 医薬品 |
4568 | 第一三共 | 医薬品 |
5201 | AGC | ガラス・土石 |
6645 | オムロン | 電気機器 |
6701 | NEC | 電気機器 |
6702 | 富士通 | 電気機器 |
6762 | TDK | 電気機器 |
7912 | 大日本印刷 | その他製品 |
9503 | 関西電力 | 電気・ガス |
9021 | JR西日本 | 陸運 |
9143 | SGHD | 陸運 |
9302 | 三井倉庫HD | 倉庫 |
9432 | NTT | 情報通信 |
2768 | 双日 | 卸売 |
8001 | 伊藤忠商事 | 卸売 |
8410 | セブン銀行 | 銀行 |
8766 | 東京海上HD | 保険 |
8253 | クレディセゾン | その他金融 |
3289 | 東急不動産HD | 不動産 |
2168 | パソナG | サービス |
2181 | パーソルHD | サービス |
DX注目企業
証券コード | 法人名 | 業種 |
|---|---|---|
1803 | 清水建設 | 建設 |
1925 | 大和ハウス | 建設 |
5411 | JFEHD | 鉄鋼 |
5711 | 三菱マテリアル | 非鉄 |
6367 | ダイキン | 機械 |
7013 | IHI | 機械 |
6845 | アズビル | 電気機器 |
7752 | リコー | 電気機器 |
7259 | アイシン | 輸送機器 |
9064 | ヤマトHD | 陸運 |
9233 | アジア航測 | 空運 |
3796 | いい生活 | 情報通信 |
3132 | マクニカ | 卸売 |
3397 | トリドールHD | 小売 |
8252 | 丸井G | 小売 |
8354 | ふくおかFG | 銀行 |
8802 | 三菱地所 | 不動産 |
DXプラチナ企業
証券コード | 法人名 | 業種 |
|---|---|---|
9101 | 日本郵船 | 海運 |
9434 | ソフトバンク | 情報通信 |
DX銘柄とは?制度の概要と選定の考え方
DX銘柄とは、経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する制度であり、
デジタル技術を活用して企業価値の向上を実現している上場企業を評価・公表するものです。
単なるIT導入ではなく、以下のような観点が重視されます。
・経営戦略と連動したDXの推進
・データ活用による意思決定の高度化
・事業モデルの変革
・中長期的な企業価値向上への貢献
また、DX銘柄は以下の4区分で構成されています。
「DXグランプリ/銘柄/注目企業」の違いとは
DX銘柄は、企業のDXの成熟度や成果に応じて複数の区分に分かれています。
■ DXグランプリ
事業モデルの変革やデータ活用による収益貢献など、競争優位の確立に向けた取り組みが評価されています。
■ DX銘柄
経営戦略と連動したDXの推進や、攻めのIT投資への転換が見られる企業が多いと考えられます。
■ DX注目企業
今後のDX銘柄入りが期待される層といえます。
■ DXプラチナ企業
DX銘柄の選定基準とは?評価されるポイント
DX銘柄に選定される企業には、いくつかの共通点があります。
■ 経営戦略との連動
■ 成果・KPIの明確化
■ データ活用の高度化
■ 組織・ガバナンス
DX銘柄2026に選ばれた理由とは?評価される企業の共通点
DX銘柄に選定されるためには、単なるIT投資ではなく、企業価値向上に結びつくDXの実行力が問われます。
主な評価ポイントは以下の通りです。
■ データ活用が“実装”されている
■ ビジネスモデル変革に踏み込んでいる
■ 経営層が主導している
業種別事例に見るDX銘柄2026の特徴 ─ 製造・電機・金融の存在感
今回の選定企業を見ると、特定の業種に集中している傾向が見られます。(※業種分類は東証業種区分ベースです)
■ 製造業(化学・素材・医薬)
旭化成、花王、富士フイルム、AGC、第一三共など
・研究開発とデータ活用の融合
・サプライチェーン最適化
・製品のサービス化
といった取り組みが進んでいます。
■ 電機・IT
NEC、富士通、TDK、オムロンなど
・自社DXと顧客DXの両立
・データ基盤・AI活用の高度化
・サービスモデルへの転換
が特徴として挙げられます。
■金融
三井住友FG、セブン銀行、東京海上HDなど
・デジタルチャネルの強化
・データドリブン経営
・異業種連携の拡大
といった動きが見られます。
■総括
ITを中核にビジネスを再設計している企業に集中している傾向があるといえます。
前年との比較から見るトレンド─ 継続企業と新規企業の動き
DX銘柄は毎年一定の入れ替えがありますが、例年の傾向として以下が見られます。
■ 継続選定企業の存在
複数年にわたり選定される企業が一定数存在しています。
継続的なIT投資やデータ活用の定着、組織変革の進展などが、安定した評価につながっていると考えられます。
■ 新規選定企業の特徴
新たに選定される企業には、
・非IT領域(物流・人材など)のDX推進
・業務改革型DXの進展
・データ活用レベルの向上
といった傾向が見られます。
■DX注目企業の拡大
DX注目企業の層が広がっている点も特徴的であり、DXの裾野が拡大していることがうかがえます。
DX銘柄から読み解くビジネストレンド
今回のDX銘柄2026からは、日本企業のDXが次のフェーズに進んでいることが読み取れます。
■ DXは経営テーマへ
単なるIT導入ではなく、事業モデル変革としての位置付けが強まっています。
■ 成長企業の共通点
・データ活用の高度化
・顧客接点の強化
・継続的な投資
といった点が共通しています。
■企業間の差の拡大
DXへの取り組み状況によって、競争力に差が生じつつあります。
よくある質問
Q. DX銘柄とは何ですか?
DX銘柄とは、デジタル技術を活用して企業価値向上を実現している上場企業を、経済産業省と東京証券取引所が選定する制度です。
Q. DX銘柄の選定基準は?
経営戦略との連動、成果、データ活用、組織体制などが総合的に評価されます。
Q. DX銘柄に選ばれるメリットは?
企業価値の向上や投資家からの評価向上につながると考えられます。
Q. DX銘柄とDX認定の違いは?
DX認定は体制整備の評価、DX銘柄は成果を含めた総合評価という違いがあります。
※出典:経済産業省「DX銘柄2026」
まとめ
DX銘柄2026は、日本企業のDXが
実証段階から競争段階へと進んでいることを示しています。
・グランプリ企業:変革を牽引する存在
・DX銘柄:実行力のある企業群
・注目企業:今後の成長が期待される企業群
今後は、DXを通じていかに競争優位を構築できるかが、企業価値を左右する重要な要素になると考えられます。

