catch-img

「クロード・ミュトス」の衝撃、政府・金融機関はどう動いた?──金融トップが語ったAI時代の危機感

AIがサイバー攻撃のあり方を根底から変える──。

そんな未来が、いよいよ現実のものになろうとしています。

大きなきっかけとなったのが、米Anthropic(アンソロピック)のフロンティアAI「Claude Mythos(クロード・ミュトス)」の登場です。

高度なAIによって、これまで発見に時間を要していたソフトウェアの脆弱性が短時間で発見されるようになれば、攻撃側のスピードも飛躍的に高まります。

特に、社会の重要インフラであり、サイバー攻撃の標的にもなりやすい金融機関にとって、そのインパクトは小さくありません。

では、この新たな脅威に政府はどう動いたのか。そして金融機関は、何を変えなければならないのでしょうか。

目次[非表示]

  1. 1.「クロード・ミュトス」の登場で、日本政府も動き出した
  2. 2.では、金融機関はどう動くべきなのか?
  3. 3.金融DX & AIフォーラム2026 夏 東京 エグゼクティブ・ラウンドテーブル 実施概要
  4. 4.AI時代、「100%防御」を前提にできなくなった金融機関
  5. 5.なぜ今、エグゼクティブ同士の議論が重要なのか
  6. 6.エグゼクティブ・ラウンドテーブルを継続開催しています
  7. 7.参加したエグゼクティブからも高い評価
  8. 8.【 大型イベント開催予定一覧 】
  9. 9.この筆者の投稿記事

「クロード・ミュトス」の登場で、日本政府も動き出した

日本でも、フロンティアAIを巡る対応は急速に進みました。

その動きを後押ししてきた一人が、前デジタル大臣で、現在は自民党 国家サイバーセキュリティ戦略本部長を務める平 将明氏です。

平氏は、クロード・ミュトスの登場を受け、米国で金融機関やテクノロジー企業などが参加するサイバーセキュリティの取り組み「Project Glasswing(プロジェクト・グラスウィング)」を参考に、日本でも同様の体制が必要だと提起。

金融庁を中心に、国家サイバー統括室(NCO)やAIセーフティ・インスティテュート(AISI)などが連携する体制づくりに向け、政府関係者らとの検討を進めてきました。

こうした動きの中、金融庁は金融業界、政府、日本銀行などがAIによる脅威への認識を共有し、対応を検討する官民連携の枠組みを構築。

さらに2026年5月には、金融庁と日本銀行が連名で、金融機関等に対して「フロンティアAIによる脅威変化を踏まえた金融機関等の短期的な対応」を要請するなど、具体的な対応も始まっています。

フロンティアAIへの対応は、もはや将来を見据えた研究テーマではありません。

金融機関にとって、目の前の経営課題になりつつあるのです。

では、金融機関はどう動くべきなのか?

こうした状況を背景に、FinTech Journalでは2026年7月30日、「金融DX&AIフォーラム 2026 夏 東京」の特別プログラムとして、金融機関の経営層・部門責任者らを招いた「エグゼクティブ・ラウンドテーブル」を開催しました。

当日は、政府の対応を後押ししてきた平 将明氏をはじめ、AI、金融、サイバーセキュリティの各分野を代表する識者、そして銀行、保険、カード、アセットマネジメントなど金融各社のエグゼクティブが集結。

約3時間にわたり、AI時代の金融機関が直面する課題について意見を交わしました。

260730金融ラウンドテーブル風景

金融DX & AIフォーラム2026 夏 東京
エグゼクティブ・ラウンドテーブル 実施概要

名 称:金融DX & AIフォーラム2026 夏 東京 エグゼクティブ・ラウンドテーブル
開催日:2026年7月30日(金) 9:30~12:30
会 場:赤坂インターシティコンファレンス

■ご参加者と企業
衆議院議員(8期) 自由民主党 国家サイバーセキュリティ戦略本部長 平 将明 氏
京都大学 名誉教授 金融庁参与・金融審議会委員 岩下 直行 氏
ZenmuTech 代表取締役社長CEO 阿部 泰久 氏
Rubrik Japan 代表執行役社長 高山 勇喜 氏
auじぶん銀行 執行役員 審査本部長 正藤 清美 氏
SBI新生銀行 次世代金融部長 兼 グループデジタル戦略部ディレクター 瓦田 宗大 氏
MS&ADインシュアランスグループホールディングス 専務執行役員 CDO 本山 智之 氏
GMOあおぞらネット銀行 執行役員CTO 矢上 聡洋 氏
JALカード リスク・内部統制部・部長 鳥井 健司 氏
ニッセイアセットマネジメント 常務執行役員 商品・ソリューション本部本部長 田中 祐一 氏
農林中央金庫 ビジネス共創部長 樋口 裕威 氏
PayPay銀行 IT統括部長 岩本 俊二 氏
山口フィナンシャルグループ IT統括部・部長 原田 紘幸 氏
NTTデータ経営研究所 マネージングディレクター 金融政策ユニット長・東京科学大学 大学院 サイバーセキュリティ経営戦略コース講師 大野 博堂 氏
<ファシリテーター>松尾 慎司(ビジネス+IT編集長)

AI時代、「100%防御」を前提にできなくなった金融機関

今回のラウンドテーブルでは、

・AIエージェントを金融業務へどう実装するのか
・AI時代のデータガバナンスをどう構築するのか
・フロンティアAIによる新たなサイバーリスクにどう備えるのか
・インシデント発生時、経営層はどのような判断を下すべきなのか
・「100%防御できない」ことを前提に、どうサイバーレジリエンスを高めるのか

など、AI活用とリスクマネジメントを巡るさまざまな論点について議論が交わされました。

AIを活用しないことがリスクになる一方、AIの進化そのものが新たなリスクを生み出す──。

その中で、「何を守るのか」「いつサービスを止めるのか」「どう復旧するのか」といった判断は、IT部門やセキュリティ部門だけに任せられる問題ではありません。

AI時代だからこそ、経営層が直接向き合わなければならないテーマになっています。

では、金融機関のエグゼクティブたちは、こうした問題をどう捉えているのでしょうか。

当日交わされた具体的な議論は、FinTech Journal編集部によるレポート記事で詳しく紹介しています。

政府はどう動いたのか。
AIエージェントを実装する上で何が課題になるのか。
「100%防御」が困難な時代に、金融機関は何を準備すべきなのか。

ぜひレポートをご覧ください。

なぜ今、エグゼクティブ同士の議論が重要なのか

ビジネス+IT/FinTech Journal/Seizo Trendでは、経営層・CxO・部門責任者を対象としたクローズド形式の「エグゼクティブ・ラウンドテーブル」を継続的に開催しています。

一般的なセミナーとは異なり、少人数・非公開の環境で、同じ課題を持つエグゼクティブ同士が率直に意見を交わすことが、この企画の大きな特徴です。

今回のように、技術の進化や制度・政策の動きが速く、「まだ正解がない」テーマほど、各社がどのような課題を抱え、どのような判断をしようとしているのかを共有することには大きな意味があります。

協賛企業にとっても、一方的に製品やサービスを紹介する場ではありません。

意思決定層が今どのような課題を抱え、何を判断材料としているのか。その文脈を共有した上で直接対話できることに、この企画ならではの価値があります。

エグゼクティブ・ラウンドテーブルを継続開催しています

ビジネス+IT/FinTech Journal/Seizo Trendでは、金融だけでなく、DX・AI、セキュリティ、製造、バックオフィスなど、さまざまなテーマでラウンドテーブルを企画しています。

たとえば、こんな課題をお持ちの企業様におすすめです。

・CxOや部門責任者との接点をつくりたい
・通常のセミナーとは異なる形で意思決定層と対話したい
・自社が狙う業界・職種のリアルな課題を把握したい
・エグゼクティブとの対話を起点に、中長期的な関係を構築したい
・ラウンドテーブルで得られた知見をコンテンツ化し、認知拡大にもつなげたい

今後の開催予定や、これまでの参加企業・実施テーマについてもご案内しています。

▼これまでの開催実績・参加企業一覧・今後の開催予定はこちら

参加したエグゼクティブからも高い評価

これまで協賛企業として参加いただいたエグゼクティブの方々からもコメントをいただいています。

なかでも、これまで30回以上ラウンドテーブルに参加してきた、Rubrik Japan 高山社長からは
「これまで参加したラウンドテーブルの中で最も良かった」
という評価もいただきました。

実際にどのようなCxOが参加し、どのようなテーマで議論されているのか、以下よりご覧ください。

ラウンドテーブル、参加したエグゼクティブからも高い評価

▼これまでの開催実績・参加企業一覧・今後の開催予定につきましては、以下資料をご覧ください。

エグゼクティブ・ラウンドテーブル開催実績一覧

SBクリエイティブでは、年間42本の大型リアルセミナー・オンラインセミナーの開催を計画しており、
一部セミナーでラウンドテーブルの併催を予定しています。(CIOラウンドテーブル・CDOラウンドテーブル、CxOラウンドテーブルを開催予定)

 

本企画は、経営層・CxO・部門責任者を対象に、少人数・非公開形式で実施する特別プログラムです。
他社エグゼクティブと同一テーマで率直に議論することで、一般公開型イベントでは得られない、深い対話と質の高い関係構築を実現します。
協賛企業にとっては、意思決定者と同じ文脈・論点を共有する体験そのものを価値として提供できる点が特長です。

ビジネス+IT/Seizo Trend/FinTech Journalでは、セキュリティ・DX・製造・金融をテーマとしたラウンドテーブルを計12回開催し、120名以上のエグゼクティブにご参加いただいています。

これまで、どんな議論がされたのか?ラウンドテーブルを開催する際の秘訣は?
気になる方は、弊社までお気軽にお問い合わせ下さい。

イベント名
開催月
(予定)
ラウンド
テーブル

DX & AI Forum 東京・名古屋・大阪・福岡

[ 次回企画書 ]

26年5-6月東阪福
26年9-10月東名阪
27年1-2月東名阪

DX & AI Forum Online

[ 次回企画書 ]

26年7月
27年3月

生成AI活用フォーラム 東京

[ 次回企画書 ]

26年6月
26年11月

Seizo Trend 製造DX-DAY(インダストリーフォーラム Online)

[ 次回企画書 ]

26年5月
26年9月
27年2月

Seizo Trend ものづくりDXフォーラム 東京

[ 次回企画書 ]

26年7月
26年11月
27年3月

FinTech Journal 金融DX-DAY(インダストリーフォーラム Online)

[ 次回企画書 ]

26年5月
26年9月
27年2月

FinTech Journal デジタル金融AIフォーラム 東京

[ 次回企画書 ]

26年7月
26年11月
27年3月

セキュリティマネジメントカンファレンス Online

[ 次回企画書 ]

26年8月
26年12月
27年3月

Security Management Conference Roadshow 東京・名古屋・大阪

[ 次回企画書 ]

26年6月東京
26年10月東名阪
27年2月東名阪

バックオフィスDXカンファレンス Online

[ 次回企画書 ]

26年5月
26年10月
27年1月

バックオフィスDX&AI DAY 東京

[ 次回企画書 ]

26年7月
27年3月

中堅中小企業・スタートアップDXカンファレンス Online

[ 次回企画書 ]

26年6月
26年12月

IT Infra Conference 2025 Online
26年8月

セールステック・マーケティングDX Online

[ 次回企画書 ]

26年9月

年間150本のイベントと、150本のオンライン特集を企画中。
今後の企画予定や、他社決定状況、基調講演や事例講演の決定状況は[
こちら ]

この筆者の投稿記事

ご不明な点はお気軽にお問い合わせください

媒体資料・企画書はこちらから

原島 望
原島 望
SBクリエイティブ株式会社 BIT事業本部 営業部 部長 2003年 ソフトバンク メディア&マーケティング(株)入社。ソフトバンク パブリッシング(株)広告局にて、ゲーム・エンタメ・モバイル雑誌・Webメディアの広告営業に従事。PC・インターネット雑誌、エンタープライズ雑誌の担当を経て、Webメディア「ビジネス+IT」の立ち上げに携わる。年間1,800件のセミナー・リードジェネレーションの企画・集客に携わり、BtoBマーケティング、プロモーション支援を行っている。 各種SNSでも情報を発信しています。ぜひお気軽にフォロー・つながり申請をお願いします。 https://r.sbbit.jp/51/Linkedin https://r.sbbit.jp/51/Eight